ピエール・カミを読む






「一メートル二センチの掌」


ある建物の五階に住む高利貸しが、何者かによって殺されるという事件が起こった。
オルメスや保安局長らは現場に向かい、殺人が行われた部屋の白壁に奇妙な血痕が付いているのを発見する。それは怪物の手のように馬鹿でかい血まみれの手形だった。計測係長がその手形を計ってみると、手首から中指の先まで1m2cmある。
“こんなことがあるものかね?”と話す保安局長。しかし、オルメスにはすでに犯人の正体を推理していた。
「小生に警官を二名お借し下さい。明日の三時きっかりに、あなたの役所で犯人がすべてを自供することになりましょう。…」
隣室の男が犯行時に聞いた“薄毛のコルシカ男”とはいったい誰なのか。
こりゃ、犯人も現場に向かうまでが大変だ。
(三谷正太訳/芸術社・推理選書3『名探偵オルメス』所収)
                (2006.2.23/菅井ジエラ)

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