ピエール・カミを読む






「珍奇な馬車」


駐車場にずらりと並んだタクシーに交じって、何やら変わった馬車が一台停まっている。よく見ると、馭者台にはプシュットの姿が。そしてプシットはといえば、何と馬に扮していた。
そこに警官がやってきて、二人に詰問しはじめた。
「名前は何だ?職業は?」
「プシュットです。馭者です」
「お前の職業は?」
「馬です」
“人間馬車とはすばらしい”と感心してばかりのアメリカ人旅行客を乗せて、博覧会会場へ。プシットは四つんばいになって馬車を曳くが間もなくくたびれてしまい…。
どうする?プシット、プシュット。
(吉村正一郎訳/出帆社『ルーフォック・オルメスの冒険』所収)
                (2005.5.26/菅井ジエラ)

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