「本物の嗅覚」
有名な整形外科医の診察室を訪れたオルメスは奇妙な相談を持ちかける。
“私の鼻を切り落としてくれませんか?”
未解決のバラバラ殺人事件を解決すべく、自分の鼻を切り落として、
猟犬の鼻をつけてほしいと懇願するオルメスに、
“そういうことでしたら、お断りする理由はありません”
と応える整形外科医。
その結果、オルメスは難事件を見事に解決したのだが…
(高野優訳/創元推理文庫『ルーフォック・オルメスの冒険』所収)
(2022.2.10/菅井ジエラ)
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