ピエール・カミを読む






「のんきな兎」


森へ狩猟にやってきたプシットとプシュットの前に、突然兎が現れた。しかしこの兎、まるで亀のように動きが遅い。プシュットはこんなに遅いなら俺に打たせてくれとプシットにせがむ。
「…鉄砲に弾丸を込める間はあるかしら?」と聞くプシュットに、
プシットは
「…パリへ鉄砲を買いに行って帰って来てもまだ大丈夫、間に合うくらいだ!」
プシュットは狙いを定めて引き金を引いたが弾丸は出ない。
「へんだなぁ!」とプシュットは鉄砲を分解しはじめ…。
いや、何だ!このオチは!
(吉村正一郎訳/出帆社『ルーフォック・オルメスの冒険』所収)
                (2005.5.26/菅井ジエラ)

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