管理人Bによる猟書日記
2007.5.9
最近なぜかまたバタバタで、思うように書店に足を運べない日々が続いているが、
今日は少し時間に余裕があったので、昼休みに15分ばかし近くの古書店をのぞいてみた。
しばらく行っていなかったからか、置いている書籍のラインナップが少し変わっていた。
そして、店頭の均一棚から以下の2冊をピックアップ。
江川卓「謎とき『カラマーゾフの兄弟』」(新潮選書)
ヴィリエ・ド・リラダン『残酷物語』(筑摩叢書)
江川さんの本は、久しぶりに大作“カラマーゾフ”の雰囲気を味わいたいという思いから購入。
『残酷物語』は実家にあるはずだが、どこにあるか不明なので手に取った。
2007.4.28
“管理人Bと朝のよろこび”
まさに、そんな感じだ。
今朝、宅急便で、永らく探し求めていたウッドハウスの『劣等優良児』が到着。
ウッドハウスのなかでは一番の探求本だったので、素直に嬉しい。
あとは、
『ヒヨコ天国』 黒豹介訳 東成社
『笑ガス』 黒豹介訳 東西出版社
『恋の禁煙』 黒豹介訳 東成社
「宝石」昭和27年9・10月号(「ペギーちゃん」所収)
「宝石」昭和28年4月号(「禁煙綺譚」所収)
「宝石」昭和28年6月号(「女学校事件」所収)
が未見なものの、
これらはすべて他の出版社から出たもので確認しているので、ゆっくり探すとしようか。
2007.4.25
新刊書店にて、
ウッドハウス『ジーヴスと朝のよろこび』(国書刊行会) を購入。
<ウッドハウス・スペシャル>の立ち上げと<ウッドハウス・コレクション>の続行に、
訳者森村たまきさんと出版社の意気込みを感じる。
ぜひウッドハウス作品全92冊のすべてを刊行していただきたい。
(文藝春秋、早川書房の巻き返しにも期待!)
2007.2.28
久しぶりに昼休みに外に出られる時間が取れたので、
以前ちょくちょく顔を出していた店へ。
店内のレイアウトが変わっていて驚いたが、入る早々趣味の本がたくさんあり期待感が上昇。
結局は1冊しか手に取らなかったが、その1冊が永年探していたものだったので満足。
その1冊とは、これまで未見だった
「T.ウイリアムズ、フィリップ・ロス、F.オコーナー、J.C.オーツ短篇集」(太陽選書30)
本のタイトル付けが何と適当な、と絶句してしまうが、
現代アメリカ文学の大物4人を配した中身は大変充実している。
昨年に「ジョイス・キャロル・オーツを読む」ページをアップしたが、
この本でなければ読めない作品もいくつかある。
当サイトでも、順に紹介していければと思う。
2007.2.17
毎日が午前様の相変わらずのバタバタ。
先週の3連休は会社に2泊したが、その時よりはまだマシになったのが救い。
土曜の今日も会社に出るが、出勤前に久〜しぶりにいつもの店へ。
感動するようなものは特になかったが、以下の7冊を購入。
舟橋さんのは、ちょっと嬉しい。
川端康成『愛する人達』(新潮文庫)
川端康成『千羽鶴』(新潮文庫)
川端康成『花のワルツ』(新潮文庫)
エルンスト・ヴィーヒェルト『愛すればこそ─ドスコチルの女中─』(角川文庫)
フランク・ヴェデキント『春のめざめ』(角川文庫)
デイヴィッド・アンソニー『真夜中の女』(角川文庫)
舟橋聖一『ダイヴィング』(紀伊國屋出版部─紀伊國屋パンフレット第二輯)
2007.1.28
村上春樹が「風の中の一家」を訳出しているか、まったくフォローしていないが、
1933年のO・ヘンリ賞作品に選ばれたこの作品は、文庫では講談社文庫でしか読めないように思う。
そんなに古い本ではないので、すぐに見つけられそうなものだが、なぜかこの文庫には縁がなくて、
しょうがなく荒地出版社版の「現代アメリカ文学全集3」(これには『楽園のこちら側』が入っている)で読んでいた。
それが帰宅途中に立ち寄った書店で偶然発見した。
フィッツジェラルド『雨の朝、パリに死す ほか五編』(講談社文庫)
訳は荒地出版社版と同じ佐藤亮一。要は同じ訳というわけだ。
しかし、ここで買わなければ本当に縁がなくなってしまうかもしれない。
そんな強迫観念にかられて手に取った。
また、次はコールドウェルについて。
昨年から何かと縁がある角川文庫の中でも、目にしないタイトルの本があった。
コールドウェル「苺の季節・秋の求婚」(角川文庫)
コールドウェルは新潮文庫から2分冊で短編集が出ているが、何が収載されているか全く覚えがない。
得てしてこういった代物は、出版社が違うだけで全作かぶっているというのもよくある話だが、これもまた縁。
本は縁が大切なので、購入することにした。
今日はその他に以下の4冊を購入。
畑違いのものばかりだが、それなりに満足のいく買物だった。
ドーデー『川船物語』(角川文庫)
ブラックウッド『ブラックウッド怪談集』(講談社文庫)
アルベルト・モラヴィア『海へ帰る<モラヴィア傑作選9>』(ハヤカワ文庫NV391)
『世界人生論全集7』(筑摩書房)(この本にはロレンス、フォースター、イーヴリン・ウォー、トマス・ウルフ、サーバー、エドマンド・ウィルソンらの作品が入っていて、なかなか、なかなかである)
2007.1.27
相変わらずのバタバタぶりで、書店詣は土日しかできない状態。
仕事場に向かう途中で、久しぶりにいつもの店を覗いてみた。
すると、比較的手頃な値段でポケミスが並んでいたので、少し買い足し&買い直しすることに。
今日購入した本は以下の7冊
エドワード・アタイヤ『細い線』(HPB131)
F・W・クロフツ『スターベル事件』(HPB164)
G・K・チェスタートン『ブラウン神父の懐疑』(HPB203)
ハリングトン、ヘクスト『怪物』(HPB297)
F・W・クロフツ『ヴォスター号の喪失』(HPB383)
アンドリュウ・ガーヴ『メグストン計画』(HPB403)
G・G・フィックリング『ハニー貸します』(HPB944)
2007.1.21
さんざん書いているウッドハウスの未見本『劣等優良児』。
これは『恋人海を渡る』『ヒヨコ天国』『無敵相談役』の4冊から成る東成社の“ユーモア長篇小説集”のうちの1冊だが、これら4冊はまったく見かけないものの、東成社の本は古書店で時々お目にかかる。
佐々木邦の『村の青春曲』もその1冊。
当時の東成社はユーモア文学に力を入れていたようで、この本も“ユーモア文庫シリーズ”の1冊だ。
この本の奥付の後に並んでいるシリーズのラインナップを見ていると、佐々木邦や鹿島孝二、乾信一郎、宇井無愁、サトウハチローなどに加えて、北町一郎、川原久仁於、近江帆三、宮崎博史、海老原鯛人など今ではまったく見かけなくなった名前がずらり。日吉早苗、伊馬鵜平、南達彦、摂津茂和、増田甫、川島順平といった名前をどれだけの人が知っているだろうか。今日では、それだけユーモア文学が受け入れられなくなっているということなのか。残念なことだ。
その他、今日購入した本は以下の2冊
フレデリック・デーヴィス『閉ざされぬ墓場』(東京創元社/世界推理小説全集67)
アン・オースチン『おうむの復讐』(東京創元社/世界推理小説全集73)
2007.1.20
「忙しいのはよいことだ」とよく人に言われるが、正月明けからここのところ忙しすぎて仕事が回っていない。連夜最終電車に飛び乗り、家に着くと夜中に一人だけの夕食。その後メールをチェックするなどして、ベッドに入るのは午前3時過ぎ。あとひと月もすれば、この状態も少しは改善されると思うが、正直なところこれがフリーランスの×なところだ。これまでは週末も返上で働いてきたが、この土日は腹をくくって休むことにした。
朝から子どもたちと遊び、午後は上の子は友達と野球をしに行ったので、真ん中と下の子を連れて市の図書館へ。予約しておいた本を取りに行く。
村井弦斎『日の出島』(春陽堂)
ネットでも読むことができるが、私自身は実際に手にとって読む方が性に合っている。
合本で1冊がとてつもなく分厚い。しかも驚くほど古い本なので、通勤中に電車の中で読むのには勇気が必要だ。借りたはよいがいつ読むか…。
その後、上の子を迎えに行く前に、いつもの古書店へ。
子どもたちを児童書コーナーへ張り付かせ、久しぶりの店内を見回った。
トマス・マッゲイン『スポーツ・クラブ』(角川文庫)
この本も浅倉久志が訳しているのか、と彼の守備範囲の広さに感心した。
私の中では、浅倉久志といえばディックのイメージが強い。“電気羊”や『高い城の男』『暗闇のスキャナー(スキャナー・ダークリー)』など彼の名訳にずいぶん親しんだ。
日本でのディックブームには彼の功績が大きいように思う。
その他に、購入した本
ニコラス・ブレイク『章の終り』(HPB353)
ニコラス・ブレイク『くもの巣』(HPB462)
2007.1.6
「病院で咽喉をかき切って自殺をはかった一人の男、私はその残された手紙を読んで、そこに表れたすさまじい天才の閃きに一驚した。それはバルカンの新しいゴーリキイの告白だった。…」
帯に記されたロマン・ロランの言葉が目に入った。
イストラチ。ルーマニア人作家だとあるが、初めて見る名前だった。
しかし、彼が生きた19世紀後半から20世紀前半のバルカン情勢は、文字通り「激動」以外の何ものでもない。
その彼が描く世界を、大作家ロランが目にした時、これはドストエフスキーやゴーリキーらの作品と比肩しうるものだと絶賛したというコメントを読んでしまったら、
誰が、その本を元の棚に戻して、そのまま書店を出ることができるだろうか。
間違いなく200人に1人は、帯の惹句に魅せられ購入するだろう。その1人が私だ。
パナイト・イストラチ『暗黒物語( Kyra Kyralia )』(ダヴィッド社)
その他に、購入した本
R.A.LAFFERTY " ARRIVE AT EASTERWINE " ( Ballantine Books )
2006.12.28
ポケミスを買うようになって久しいが、千何百冊も刊行されていると、それだけでなかなか奥が深い。
そもそも巷のミステリ愛好者の方ほど私はミステリに詳しくないので、読むミステリ読むミステリにいつも新たな驚きを感じることができる。
今日は、その中で次の2冊を購入。
コーネル・ウールリッチ『ぎろちん』(HPB648)
H・フレッド・ワイザー『お熱い脅迫状』(HPB1597)
最近「ポケミスを読む」をアップしていない。
書きたいのが多すぎて、いつも二の足を踏んでしまうのだ。
2006.12.26
ドゥニ・ディドロの著作物を読んでいると、
同時代人のヴォルテールやルソーらと比べて、堅物なおじさんというイメージを持つが、
牢獄生活に耐えきれず、それまでに自作で展開していた自説をすんなり翻したり、
俄には信じ難い最期を迎えたりしたのを見ると、それはポーズだけだったのかと思ってしまう。
私は学生時代に彼の作品をいくつか続けて読んだが、
例えば岩波文庫から出たものを全部読もうとするだけでも、なかなかすべてを手に入れることができずに苦労した記憶がある。
それが今月、彼の代表作のひとつである『運命論者ジャックとその主人』が白水社から新訳で出た。
特に最近、海外文学の復刊・復刻をよく目にするが、(ディドロには失礼だが)こんな本がしかも新訳で出るとは、日本の出版界も捨てたものじゃない。
いつも渋いところを出してくれる白水社に敬意を表し、購入させてもらった。
(それにしても、新刊書店に行くといろんな本の誘惑に負け、気が付くと2万、3万になるので困る)
ディドロの作品には『運命論者ジャック』の他にも、「ラモーの甥」「盲人書簡」「お喋りな宝石」など奇想天外なものが多いので、ディドロ未体験の方にはぜひ一度読んでいただきたい。
そして、最後に…。法政大学出版局から出ていたディドロの著作集は、結局全部出たのだろうか?
2006.12.24
30年ぶりだったろうか、市川崑監督による「犬神家の一族」のリメイク版が公開され話題になっている。
横溝好きの私としてはぜひ観に行きたいところだが、果たして今の私に観る時間を作れるかどうか…。
ところで、世間の横溝好きは“当然”角川文庫版を全冊所有しているのだろうが、私にはどうしても見つけられない本が1冊ある。
「金田一耕助のモノローグ」がそうだ。
2、3年ほど前に200円で見つけた時に“高い”と思いスルーして以来、ことごとく見放されている。
まぁ、全冊揃うと楽しみがなくなるので、と心の中で言うことにしているが、もちろん負け惜しみにすぎない。
というわけで、最近の金田一耕助ブームに乗って1冊購入。
佐藤友之「金田一耕助さん・あなたの推理は間違いだらけ《粒よりの事件総集版》」(青年書館)
主要15事件における金田一耕助の推理を徹底解剖した本で、ちなみに第一章は「犬神家の一族」。
少し読んでみたが、金田一耕助の推理に真っ向から反論していて、なかなか面白い。
横溝フリークにとって、この本はいろいろな問題を投げかける代物なのかもしれないが、著者の博学ぶりには驚いた。
ただし、こうした研究本が出ても、横溝作品の素晴らしさに何の変わりもないことは事実だ。
2006.12.15
独自の方針で、日本の大衆風俗小説を山ほど刊行し、同じく山ほど絶版品切れ本を作った春陽文庫。
当サイトでは中野実、三橋一夫から始めて、少しずつ紹介すると宣言しておきながら、中絶状態になっているが、
哀しくもかつて春陽文庫のラインナップに名を連ねた流行作家に、北条(北條)誠がいる。
正確な数は知らないが、40作品ほど春陽文庫から出ているのではないだろうか。
そんな当時の売れっ子作家・北条誠の本を、ぶらり入った古書店で購入した。
北條誠『女三人』(三島書房)
この本はもちろん絶版。春陽文庫ものも全冊絶版。
こういった作家の作品こそ取り上げて、忘れ去られた作家の再興をめざす。
それが当サイトの使命のひとつだと考えている。
2006.12.12
ポケミスに『逃走と死と』という本がある(HPB649)。
競馬場の売上金を強奪しようと目論む男たちを描いたハードボイルド作品だが、この本の著者ライオネル・ホワイトが書いたのがこれ。
『ある死刑囚のファイル』(角川文庫)
あくまで代表作は前者の『逃走と死と』だと思うが、角川文庫は最近何かと縁があるので手に取った。
2006.12.11
以前にもどこかで何度か書いたと思うが、日本を代表する芥川・直木両賞のうち、芥川賞は受賞作品をまとめた本が刊行されているため、まとめて読むのも難しくない。しかし、直木賞は一部の企画本を除き、受賞作品をまとめた本がなく、おまけに大衆文学というジャンル上、流行廃りがあってよっぽどのベストセラーではない限り、絶版になってしまっている。つまり、芥川賞受賞作品のようにはまとめて読むことができないのだ。
そのため、「オール読物(平成元年3月臨時増刊号)」で扱っているような企画を組んでもらえるとうれしい。
この号では「直木賞受賞傑作短篇35」と銘打って第1回の川口松太郎「鶴八鶴次郎」から第97回の山田詠美「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」まで35作品が掲載されている。
メディアファクトリーから直木賞のアンソロジー本が刊行され、今までなかなか読めなかった作品にふれる機会ができたのはうれしいが、この雑誌でも大池唯雄、堤千代、河内仙介、村上元三、神崎武雄、田岡典夫、森荘己池、富田常雄、山田克郎といった作家の受賞作品を読むことができる。
上記雑誌の他、今日購入したのは以下の2冊。
レーモン・クノー『地下鉄のザジ』(中公文庫)←こんなメジャー本も持っていなかった。
ブリジッド・ブローフィ『雪の舞踏会』(河出書房・人間の文学22)←このシリーズでは、C・ハイムズの『ピンク・トウ』(植草甚一訳!)がほしいのだが…。
2006.12.9
P・G・ウッドハウスの作品を読んでいると、聖書やシェイクスピアをはじめ、実にさまざまな作品からの引用を目にする。
もちろん、18世紀イギリスを代表する詩人トマス・グレイの『墓畔の哀歌』(岩波文庫)からの引用もあった。
カバーをめくったところに書いてあるように、「田舎の墓地で詠んだ挽歌」などはロマン主義における先駆的な叙情詩で、これはバーティがいかにも言いそうなこと。
岩波文庫版では、福原麟太郎の訳で読むことができる。
(グレイを読みながら、悩み多きバーティの気持ちを察してやるのも悪くない)
この日、他に買った本は以下の通り。
キングズリイ・エイミス『反死連盟』(ハヤカワ・ノヴェルズ)
ポオル・ヴァレリイ『エウパリノス・魂と舞踊─現代フランス名作集5』(人文書院)
2006.12.8
この間、雑誌の歴史に関する本を読んでいた時のこと。そこに世界で一番発行部数の多い雑誌は「リーダーズ・ダイジェスト」だという記述があった。
古書店に通っていると、これの日本語版を時々見かけるが、個人的には抄訳というのが気に入らず、これまでは敬遠してきた。
だが、我ながら本当に適当なもので、“世界一の…”という宣伝文句(?)を聞くと、手にするのも悪くないという気が起こり、まずは…と1冊のみ購入。
訳文をはじめ、古臭さを感じさせるものがほとんどだったが、安さも手伝い、これにした。
アリンガム、クローニン、ワロップ他『おとなしかった殺人鬼 他─リーダーズダイジェスト名著選集』(リーダーズ・ダイジェスト社)
また、以下の本(雑誌)も購入。エスクァイアにはよく好短編が掲載されていて、お気に入りの雑誌のひとつでもある。
エスクァイア日本版「別冊 First Issue1933」(ユー・ピー・ユー)
「フランス・ジョーク集」(旺文社)
サント・ブウヴ『わが毒舌』(改造文庫)
ケシ・イムレ『エリジウムの子供たち』(恒文社)
2006.12.7
先日、サマセット・モームのページを開くだけ開いた。
まだ何もアップできていない。
何かひとつだけでもアップしよう、まず何を書こうと思っていたところ、この本を目にした。
ロビン・モーム『モームと私生活─甥の見たその生涯と家系─』(英宝社)
フィールディングやスターン、ハックスレイなどの訳で有名な朱牟田夏雄氏と竹内正夫氏の共訳だ。
帯には“モーム愛好家必読の問題作の全訳”とある。
もしかすると、私が知らないだけで、かなり有名な本なのだろうか。
店頭でパラパラめくっているとモーム家のファミリー・ツリーが載っていた。そして何枚かの写真。
このタイミングの良さに、一期一会とはこういうことかと少し思い、購入した。
2006.12.3
小市民というのは、どんな市民なのだろう?
一世代前までは、たまに聞いた単語だが、最近では全然耳にしなくなった。
そんな思いを抱きながら手にしたのが、ポミャロフスキーの『小市民の幸福』(弘文堂・世界文庫)。
家に帰って、Yahooの辞書(大辞泉)で調べてみると、
(小市民とは)「…小規模の生産手段を所有し自らも労働する、自営の商工業者や自営農民のこと。」とある。中産階級のことだと初めて知った。
だが、小市民という言葉のイメージからして、この「幸福」は華々しい幸福でないことは間違いない。
今日は上記に加えてイワン・ブーニンの『村』(今日の問題社・ノーベル賞文学叢書<17>)を購入。
で、いつ読む?
2006.12.2
存在を知らなかったので、見つけたときにとても嬉しかった。
山川方夫『親しい友人たち』(講談社文庫)。
本には巡り合わせというものがあるようで、たぶんそれほど珍しいものではないのだろうが、
私自身は初めて見る代物だった。
山川方夫は新潮文庫の二冊で好きになった作家。じっくりと読みたい。
この日は、他にドライサー『ジェニー・ゲルハート(上・下)』(新潮文庫)を購入。
ちなみにこの本、すでに持っているが安くて状態が良いとつい買ってしまう。悪い癖だ。
2006.12.1
待ちに待っていたウッドハウスの『サンキュー、ジーヴス』(国書刊行会)を購入。
出版案内には11月下旬(一部では25日)発売とあったので、25日から毎日書店に通ったが、結局購入したのは師走になってから。
いつも遅れがちな国書さんだが、がんばってウッドハウスを出し続けてくれているので、そう文句は言えない。
と、書きつつそんな国書刊行会のシリーズも、残すところ、(たぶん)後一冊。…寂しすぎる。
文藝春秋の『マリナー氏の冒険記』は、その後、音沙汰がなくなってしまったし、
このままいくと、この二冊が刊行されたら日本でのウッドハウス熱が冷めてしまうかもしれない。
ちなみに拙サイトのウッドハウス翻訳作品紹介は、数的にはちょうど折り返し地点といったところ。
まだまだ、熱は冷めそうにない。
2006.11.27
ハーパー・リーの『アラバマ物語』(暮しの手帖社)が、まだ現役本だったことに気づき購入。
アメリカでは必読書のようになっている作品なのに、日本ではあまり知られていないというのは何故なのだろう。
この作品が新潮社など大手出版社から出ていれば、もう少し売れていた(?)という話をすると、暮しの手帖社に失礼か…。
2006.11.26
『若き日の夢─グラツィエッラ─』(角川文庫)は、
フランスロマン派の詩人、アルフォンス・ド・ラマルチーヌの作品。
同文庫からは『湖畔の愛』が、同じ桜井成夫訳で出ている。
また、一緒に買い求めたナタリー・サロートの『黄金の果実』(新潮社)は、
扉に書かれた作品紹介で、国際出版社文学賞(今日のフォルメントール賞)受賞作品とある。
彼女の作品では、他に『プラネタリウム』を読んでみたいのだが未入手。
2006.11.25
いつもの古書店に行くと、車が駐車場に入りきらず、道にずらり並んでいる状態。
かつてないほどの賑わいだった。この客の多さが商品の回転の速さにつながっているのだろう。
今日買ったのは、
夢野久作『氷の涯』(春陽堂文庫)
エドガア・アラン・ポオ『ゴルドン・ピム物語』(春陽堂・世界名作文庫)
『氷の涯』は他社版で持っているものの、春陽堂文庫ということで手にした。世界名作文庫は復刊されているが、やはり嬉しい。
2006.11.24
「奇問奇答 滑稽大学」(少年倶楽部文庫)は、学長のメチャラクチャラ博士による知恵だめし集。
初めて見た本だったので、思わず買ってしまった。
…この日、一緒に手に取ったのは下記の2冊。
アナトール・フランス『プチ・ピエール物語』(新潮文庫・旧版)
ポール・ギャリコ『さすらいのジェニー』(角川文庫)
2006.11.23
今日は書店に行く時間なし。
ソール・ベローの「銀の皿」再読中。
2006.11.22
今日の購入本は
クリストファー・イシャウッド『ベルリンよ、さらば』(角川文庫)
こう書くと、最近角川文庫づいている。
以前の角川文庫は海外の(国内もだが)文芸作品に力を入れていて、
それこそ、(個人的には)新潮文庫をしのぐ(と思うような)ラインナップを誇っていた。
スタンダールにしろ、バルザックにしろ、ハックスレイにしろ、
文庫では角川でないと読めないというものが少なくない。
“古き良き角川文庫”である。
2006.11.18
つい、先に「あとがき」を読んでしまった。
申し訳ないが、映画の存在も知らなかったし、ましてエーリッヒの『赤ちゃんよ永遠に』(角川文庫)が、近未来を舞台にした小説だということも知らなかった。
カバー写真からして重い。そして何やら怪しい。
…この日、一緒に手に取ったのは下記の2冊。
オウィディウス『恋の手ほどき─アルス・アマートーリア─』(角川文庫)
ナサニェル・ウェスト『いなごの日』(角川文庫・映画カバー)
2006.11.17
その古書店─全国的にも有名で、昭和の小説にもその名が度々出てくる─は、私のお気に入りの店で、週に1回は必ず顔を出すほどなのだが、よっぽど在庫の回転が良いのか、いつも大体何か買っている。
今日も(私にとっては)掘り出し物があったので、つい何点か買ってしまった。
買ったのは、
グールモン『乙女ごころ』(角川文庫)
ウインスロォエ『制服の処女』(角川文庫)
モーム『クリスマスの休暇』(新潮文庫)
スタンダール『アルマンス』(角川文庫)
置くところがないのに、つい購入してしまう。本当、ちょっとまずい。
今後、自身の備忘録も兼ねて認めていきたいと思う。