P・G・ウッドハウスを読む



『スミスにおまかせ(Leave it to Psmith)』(1923)


フレディー・スリープウッドと、彼の叔父であるキーブル氏にはある共通点があった。それは目下、金に窮しているということだ。とはいえ、特にキーブル氏は貧乏というわけではない。ブランディングズ城主のエムズワース卿は、彼の義理の兄にあたるし、仕事に困っているというわけでもない。ただ、金銭関係はすべて妻(エムズワース卿の妹)であるコンスタンス令夫人が掌握しており、自分の自由になる金がまったくないというだけだ。
そこで、現状を打破するために、ふたりはある計画を立てる。それは誰もが幸せになれるという計画、つまり、コンスタンス令夫人が持っているネックレスを盗み出すという“作戦”だった。
“作戦”の実行役にフレディーが買ってでたが、彼もいざとなると、二の足を踏んでしまう。そんな時、ある新聞広告に目が留まるのだった。
“スミスにおまかせ!/スミスは貴方を助けます。/スミスは何でもやってのけます。/貴方は探していませんか/誰か貴方の用事を引き受けてくれる人を?/誰か貴方の仕事をしてくれる人を?/誰か犬の運動を手伝ってくれる人を?/誰か貴方の叔母さんを暗殺してくれる人を?/スミスはそれをやります。/犯罪でも引き受けます。/仕事でさえあれば何なりと/(ただし魚と関係のあるものだけはお断り)/スミスにおまかせ!/宛先は「私書函三六五号、R・スミス」/スミスにおまかせ!”
これだ!と思ったフレディーはスミスと連絡をとることにするのだが…。
登場人物がみな、いろいろなところでつながっているが、それを説明すると話の面白さが半減してしまうので、ここでは記さないことにする。
読み終わった後、吉本新喜劇のメンバーでTVドラマ化すると面白いのでは?とふと思ったが、そんなことを考えてしまうのも私の中に流れる関西人の血ゆえなのだろうか?

★所収本
・古賀正義訳/創土社『スミスにおまかせ』

                      (2005.9.17/菅井ジエラ)

 

 

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