ピエール・カミを読む






「大西洋の盗賊」


今、世間は豪華客船マストドン号の沈没事件の話で持ちきりだった。この有名な客船は夜中に氷山に衝突して沈没してしまったのだが、ひとつだけ不可解な点が残っていた。この船に乗っていたのは金持ちばかりで、船が難破した場合も貴重品や宝石を無事に避難できるよう、全船室に救命ブイが付いた特製の金庫が取り付けられていたのだが、それらがごっそりと消えていたのだ。
警察はルーフォック・オルメスに捜査の協力を願い出たが、二人の元にマストドン号船長が沈没直前に認めたとみられる手紙が届いた。
その手紙を見るなり、オルメスは確信した。
“これは怪盗スペクトラの仕業だ”
怪盗対名探偵の戦い、勝負はいかに。
(吉村正一郎訳/出帆社『ルーフォック・オルメスの冒険』所収)
                (2005.5.27/菅井ジエラ)

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