ピエール・カミを読む






「ヴェニスの潜水夫」


所はヴェニス警察の署長室。
署長曰く、この二ヶ月、水中ギャングによる強盗事件を横行していて困っているという。オルメスは署長の“警官隊が水中に飛び込んだ時に、決まって鈴の音がきこえる”という話に、この強盗は自転車で水底を駆け回っていると推理。明日、二人乗りの自転車で自分も運河の底に潜り、潜水強盗を捕まえてやりましょうと署長に約束した。
そして、場面は運河の岸。部下とともに潜ることになったオルメス。こうして大捕物劇が始まるのだった。
これはなかなか奇想天外な話だ。
(吉村正一郎訳/出帆社『ルーフォック・オルメスの冒険』所収)
                (2005.5.27/菅井ジエラ)

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