マイクル・イネス「トムとディックとハリー」

マイクル・イネス
「トムとディックとハリー」

アプルビイ警部登場のショートショート。
＜ホプカット靴下製造＞の工場主・ジョサイアには三人の息子がいた。彼らの名前は上からトム、ディック、ハリー。彼らは三人とも父親とそりが合わない。トムはダンサーと結婚したが、その後離婚しカナダへ。ディックはコマンド部隊の奇襲に巻き込まれ失明。その後音響科学の研究に打ち込んでいった。そして末弟のハリーは洞窟探検家となり、洞穴や地下水路を歩き回る生活をしていた。
そんなある日、ハリーが探検に出た後、行方不明になってしまう。ハリーはよくふらりとどこかへ行ってしまってつかまらないことも多かったようだが、果たして今回もそうなのか？そして三人の行く末は？
（早川書房「ミステリマガジン」2003年6月号＜568号＞所収）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2004.8.29／菅井ジエラ）

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