ピエール・カミを読む






「飛び行くボートの謎」


古塔の中に3人組の泥棒が逃げ込んでしまった。
しかし、周りをすっかり包囲した警察署長は、副署長とともに犯人逮捕に絶大の自信をもっていた。
“ルーフォック・オルメスもこの現場に来ているが、今度という今度は彼の力を借りるまでもない”
その時、副署長は泥棒3人組が妙な行動を起こしている姿を目にした。何と塔のてっぺんから、ボートに乗って逃げようとしているのだ。
櫂で空中を漕いでいる。このままだと逃げられてしまう。
そこでまたもや名探偵オルメスの出番となった。
そして、いつもの名推理で飛び行くボートの謎を解いたオルメスは、今回も見事な手腕で犯人を捕らえてみせるのだった。
これは単なる言葉遊びか? 「?」「?!」 カミもスランプか?
(訳者不明/「新青年」昭和2年9月号所収)
                (2006.9.2/菅井ジエラ)

「ピエール・カミを読む」ページトップヘ
「文芸誌ムセイオン」トップヘ

All Rights Reserved Copyright (C) 2004-2016,MUSEION.

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

inserted by FC2 system