志賀直哉を読む




「雪の日」


2月8日のこと。我孫子の町に雪が降った。
この町の雪が見たいと言っていたK君が泊まりに来ていたので、ちょうど良いタイミングだ。
自分は雪を見て家にじっとしていられず、女中が行くはずだったお使いを引き受け、K君と一緒に買物に出かけた。
市街に出る途中にはR君の家があるのだが、子どもが風邪をひいていると聞き知っていたのでちょっと見舞うことにした。
R君を訪ねると、彼の子どもはもうすっかり元気になっていた。そこで自分たちは早々にお暇をして買物に行った。
魚屋へ行き、炭屋へ行き、米屋へ行く。
そして郵便局に行った後、柳の家に立ち寄った。今日はリーチが来るはずだと柳が言った。……。
雪の降る2月の我孫子の1日を描いた作品。副題に「我孫子日誌」とある。

登場人物
自分

留女子
K君
R君
三造の家内
K子

リーチ など
                      (2007.1.3/菅井ジエラ)

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